ばんない写真館
次に心光院へ向かいます。
「何そのお寺?」と思うあなたは鋭い。実は観光寺院でないばかりか、地元でもほぼ知名度0というお寺なのです。
今回の特別公開で、初めてこのお寺が重要文化財の仏像を所有していることを知った人も多いと思います
(というか私がそうだ)
実相院・岩倉具視幽棲旧宅からはちょっと離れています。地図は
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このあたりはちょっと想像付かないほど農村な風景が広がっています。
田んぼに咲き乱れる花
京都の市街地から地下鉄で30分の所です
こんな由緒ありげな石碑が道ばたに
※クリックで写真拡大
「岩倉」…とその上に彫られた仏像(不動明王?)しか分からず(^^;)
途中でこんな神社発見 地図は
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「山住神社(やまずみじんじゃ)」という名前ですが、実は以前は「石座神社(いわくらじんじゃ)」という名前でした。
現在の石座神社は実相院の近所に移転しています。
今のこの姿からは全く予想できませんが、案内板によると「日本三大実録」元慶4年(880年)条に書かれたのが史料に出てくる初出だそうで、かなり歴史のある神社です。天禄2年(971年)、大雲寺(
この寺に関して詳しくは「実相院」の項で)の鎮守として今ある場所に移転し、元々あったこの場所にはこの山住神社がおかれたのでした。
ご神体は「いわくら」の名の通り巨大な岩です。
※写真クリックで拡大
同じ京都にある松尾大社などと同じで、非常に古い神社であることがここからも伺えます。
あ、ちなみにこの辺り一帯の大字「岩倉」の由来になった神社でもあります。
この山住神社から5分程度で目指す心光院に到着。
…これが本堂です_(。_゜)/
…うーむ、
2008年秋の遍照寺もなかなかでしたが、本当にこんな所に重文があるのか…
ありました(○。○)
写真撮影厳禁なのでパンフレットから拝借
真ん中の阿弥陀如来が1.5mぐらいだったでしょうか。こんな寺にこんな物が…京都恐るべし…。
元々はこの近所にあった別の寺(現在廃寺)の持ち物だったようです。阿弥陀如来の顔を見ると何となく分かりますが平安時代後期に作成された仏像と考えられています。両脇侍(日光/月光菩薩)は室町時代作。
…後は上記の本堂写真を見て分かるように特に目立つ寺宝はありませんでした_(。_゜)/
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