ばんない写真館
遂に天守閣に登ります!…といっても彦根城の天守閣は3階(正確には3層4階)なので低めなのですが。
ちなみにご存じの方も多いでしょうが、現存する4つの国宝天守の内の一つがこれです。
この天守閣は唐破風についている金具がチャームポイントですね。
他にも、お寺風の火風窓を使っているなど実用一辺倒ではなく装飾性の強い作りになっているのが特徴かと思います。
白漆喰壁の中、1層目だけ黒い腰板を貼っているのもポイントになっています。
この一見クラシックな作りの天守閣、諸史料や解体修理時の調査結果などから大津城(〜1600年(慶長5年))の天守閣を移築した可能性が指摘されています。
天秤櫓や
太鼓櫓なども移築の可能性が高いと指摘されていますし、彦根城の建物は結構周辺から寄せ集めて急造した物だったんですね。
月見櫓跡から見た天守
真下から見上げるとそれなりにでかい。
さて、天守にはいろいろな分類がありますが、
天守の平面図に注目する分類によると、彦根城天守は天守閣に長櫓が付属している「複合式天守」に該当します。
現在彦根城天守に入場するには、この付属している長櫓から入ることになります。
天守閣の内部は一部、昔使われていた瓦などを展示している以外は特に展示スペースとしては使われていません。天守閣の構造を思う存分堪能できます。
屋根の梁の構造もよく分かります。木を自然のまま使ってあります。比較的小さい天守閣の割には意外にごつい!
そしてこの急な階段!
この角度、階段と言うよりはしごですな(^^;)。国宝ですが写真で分かるように滑り止め張りまくりでした。そうじゃないと危険すぎます。
見える景色はこんな感じ。
左:西側(琵琶湖方面) 中:北側(彦根プリンスホテル方面) 右:東側(玄宮園方面)
ちなみに窓には落下防止のためか こんな金網が張ってあります。なので肉眼では余り麗しい景色が見られなかったりする。
次は
西ノ丸三階櫓に向かいます。
続く。