ばんない写真館
宜秋門(ぎしゅうもん)
京都御所の3つある西門の内一番南にある門です。
一般公開は常にこの門が入り口になっています。
一見地味な門ですが、軒先にはこんな
優美な彫刻も彫られていたりします。
御車寄(おくるまよせ)
参内した公家達はここから御所の建物の中に入ることになります。
一般公開では当然中にはあがれません(T-T)
※クリックすると別角度からの写真表示
あがった後も各自の官位や身分によって控え室が決まってたのは、江戸城の大名の控え室区分けと同じですね。
これを明治維新でぶちこわしにかかったのがあの大久保利通らしいです(^^;)
※詳しくはこちらのブログで
二条城のそれよりは地味だけど正面から見るとやはり堂々としてます
中には
林葵山のついたてが飾られてますが、江戸当時からここに飾られていたものかどうかは不明。
御車寄せから続いている控えの間
手前から「
諸太夫の間(しょだいぶのま)」奥が「
殿上の間(てんじょうのま)」
※殿上の間はこの写真では屋根しか見えてません(^^;)
更に「諸太夫の間」の中は「桜の間」「鶴の間」「虎の間」とふすま絵にちなんだ名前の3部屋に区切られていました。
控え室が身分別になっている事は先述しましたが、身分の高い方から順に「虎の間」>「鶴の間」>「桜の間」を使うことになっていました。
桜(原在照)
鶴(狩野永岳)
虎(岸岱)
新御車寄(しんみくるまよせ)
さっきも御車寄せがありましたが、諸太夫の間の南にもう一つ御車寄せがあります。これは大正天皇の即位式の時に馬車で御所に直づけするために作られたもので、一見古い建物のように見えますが1915年の増築です。
馬車が屋根の下までくぐれるよう、(旧)御車寄せに比べると広めに、支えも壁ではなく柱で立てられています。
ここに今回の特別公開目玉その1「天皇皇后(当時皇太子)ご夫妻の成婚式に使った馬車」が展示されていました。
左から後ろ、真横、正面
実は生産されたのは昭和3年(1928年)、意外に年代物です。6頭立て4頭曳き
4人乗りということですからかなり贅沢仕様(^^;)
長さ4.25m×幅1.91m×高さ2.2mということは意外に居住空間(特に幅)が狭いように思います。ちなみに馬車自体の重さは1.1tだとか。
※次に
京都御所最大の建物・紫宸殿へ向かいます