大雄宝殿全景 のはずだが松で隠れてるが_| ̄|○ 写真は背面から写した物です。 日本の寺院では一般的に「金堂」「本堂」と言われている物にあたります。 真正面から見ると意外にこぢんまり? ※クリックすると正面写真 斎堂付近から見るとというように見えます。 敢えて写真は写しませんでしたが、回廊のベンチで座禅組んでいる普通のおじさまとかいたりして、ちょっと日本の他の禅寺とは違う雰囲気あるよ。 丸窓や赤っぽい柱が、異国情緒を漂わせています。 ※写真クリックで拡大写真 ちなみに柱が赤いのは、江戸時代に中国からチーク材を輸入して建てられたため。鎖国時代にこんな芸当が出来たのも開祖・隠元禅師が徳川家綱の帰依を受けていたからだろう。 チーク材の仏殿を持つのは、日本ではもちろんこの萬福寺だけである。 中に入ってみましょう。 本尊:釈迦如来 向かって右脇侍:迦葉尊者 左脇侍:阿難尊者 ※クリックすると正面写真 「釈迦如来の脇侍は文殊・普賢菩薩」が普通の日本では他に類例の少ない形式である。 壁側には十二羅漢が並んでいる。 正面のお堂のメタボリックな布袋像といい、この十二羅漢といい、ちょっと俗物的な雰囲気があるのが萬福寺の特徴かも。
次に、大雄宝殿の裏側に回ると、 法堂 ※写真クリックで拡大写真 回りの手すりが非常に中国風で、回廊に囲まれていたこともあり、一番異国風味のある空間であった。 残念ながら中は完全非公開。 法堂から見た大雄宝殿の裏側。手すりが中国風味。 向かってその右隣には今回の特別公開対象である「東方丈」があります。 上の写真で奥の方に見える別棟の建物が「東方丈」。 ※写真クリックで拡大写真 黄檗宗の総帥・管長がお住まいになられている場所です。特別公開では応接間に当たる方丈本体のみ公開。 表側の間は、面している庭は枯山水。管長の座る場所は簾や緞帳で仕切られ、重々しい雰囲気。 反対側の間は、面している庭は池泉鑑賞式(ちょっと殺風景な管理状態ではありましたが)。部屋もいわゆる「お座敷」という雰囲気で(^^;)、カリンの座敷卓の回りに座布団がおいてあったりなんかしました。 説明によれば表側が信者とかマスコミ関係などに会見する間、裏側が親族など親しい人に会う場所なんだそうです。なるほどね。 ちなみに「東方丈」があれば、法堂を挟んで反対の位置に「西方丈」もありますが、こちらは今回非公開でした。こちらにお住まいなのが副管長。
西方丈の方から、来た方向とは反対側の回廊を歩いていきます。 禅堂から鼓楼に至る諸堂 左から「鼓楼」「祖師堂」「禅堂」(ほとんど手前の松に隠れて分かりませんが) 祖師堂は伽藍堂に似た建物ですが、中には「祖師様」ことダルマ様が祀られています。 ※写真をクリックすると明るい画像(ピンぼけ気味)を表示 ダルマ様は禅宗の祖と言われている人物なのです。その両側には歴代管長の位牌が並んでいます。
鼓楼そばの回廊から、独立した一角へと階段を下りていきます。萬福寺は松ばかりでどちらかというと殺風景(東西方丈を除く)なのですが、この一角は庭園風にしつらえてあります。 石碑亭 書いてある内容は不明です_(。_゜)/ ※写真をクリックするとそれぞれの拡大写真が出ます 寿塔 隠元和尚の墓所らしい。 ※写真をクリックすると正面の拡大写真が出ます
この西隣、塀で仕切られた一角に開山堂があります。 …補修工事中のため、左半分が見苦しいですが_| ̄|○ 修行中の方が夕方のお勤め開始中でした。 こちらには名前の通り、開山の隠元和尚が祀られています。上の方にはこんな興味深い額も。 ところで、この開山堂と先ほどの寿塔付近の一角は後陽成天皇女御だった近衛前子が住んでいた屋敷があったといわれており、開山堂の門のすぐ横にという石碑が建っておりました。
以上で、萬福寺の境内見学は終了です。 最初は「げ、拝観料高すぎ!」…と思ってしまったのですが、何しろあまりにも広い境内なので、結構見るところが多く時間もかかりました。写真を撮りながら回ると1時間半はかかるでしょう。 ただ、特別拝観に関して言うと、パイプイスで¥800別料金はやはり高いんではないでしょうかヾ(^^;)
次は萬福寺塔頭の一つ・瑞光院へ向かいます。
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