2005/10/31にするっと関西3dayカードを使い、奈良国立博物館で行われていた「正倉院展」にいってまいりました。それだけでは勿体ないので、他、一寸京都からでは行きにくい所を何カ所か訪問して参りました。
今年の正倉院展は何故か激込みとのネットでの噂を聞き、いつもなら閉館時間2時間前を狙っていくのですが、今回は他の場所もまわるつもりだったので朝10時辺りを狙って自宅を出発。そして狙い通りに朝10時に着いたものの 奈良国立博物館新館 入場待ちで行列? 更に近くによると なんじゃ〜この行列は!!! ※クリックすると拡大写真表示 ちなみにこれ当日券購入者の行列じゃなくて、単に入館を待っている人の行列です(○。○) 実は今年から共同開催者が朝日新聞社から読売新聞社に変わり、これ、読売の熱心すぎる広報活動のおかげ?らしい。 しかし広報しなくても毎年大混雑の正倉院展。平日の朝でこれなんですから、後は押して知るべし、です。 今年は分野を絞らずにまんべんなくいろいろな品が展示されていたと思います。 今年の展示についてはHPが削除されたようなので奈良国立博物館ミュージアムショップへ図録のバックナンバーの通販をお願いするのも良いかもです。ちなみに一昨年以前の図録は定価¥1200が¥600で売られていました(毎年図録を買っている私の立場は?!) ここの常設展も是非拝観をお薦めします。団体旅行の方は時間が無くてパスされる人が多いのですが非常に勿体ない。「正倉院展」のチケットを持っていたら本館の常設展も入場できます。 これが奈良国立博物館の本館。※クリックすると拡大写真表示 今は唐招提寺が修理中なので唐招提寺の薬師如来(国宝)が展示されていました。博物館のホール全体を埋め尽くすでかさに驚嘆します。後、何故か興福寺の十二大弟子像(国宝)の一部も出張展示。興福寺は国宝館もあるのになんでかな。私はここの常設展示では、実は平安初期美人の「薬師寺八幡宮の神功皇后像」と「諸尊仏龕」が好きだったりします。あ、この2つともほんとの所蔵は奈良国立博物館ではないので念のため。
今年は正倉院展の混雑にうんざりしたので2時間で奈良国立博物館を脱出。ランチは前から雑誌『SAVVY 奈良へようこそ』で目を付けていたお店に向かうことにする。 でもその前に奈良国立博物館の近所をちょっとご案内_(。_゜)/ 元・日吉館(観光バスが前に止まっている古い建物) 早稲田大学教授というより歌人としての方が有名だった会津八一が定宿としていた旅館でした。 が、女将の高齢により廃業。現在は屋根の一部が落ち、廃屋と化しています…(T-T) 近鉄奈良駅から奈良国立博物館へ向かう途中の大通りに面しています。 興福寺 (左)奈良国立博物館側から写した南円堂 (中)発掘中の中金堂跡+講堂 (右)南円堂前辺りから写した東金堂+五重塔 ※クリックすると拡大写真表示 ご覧の通り、大工事中です。10年がかりの「中金堂再建プロジェクト」が発動中(^^;)。今のところは回廊の土台の再建まで進んでいるようです。あと3,4年もしたらこの風景もずいぶん変わってしまうでしょう。
私の目指すランチどころは近鉄新大宮駅の「千日前 三九」。奈良なのに「千日前」(大阪ミナミの地名)とは不思議な名前である。 観光地と言うところはとかく食事が「高い!まずい!量が少ない!」と言うところが多いが、奈良ももちろん例外ではなく(^^;)、しかも一人となると店の敷居も高く、常に食事はマ○ドナルドとか近鉄奈良駅のス○ーバックスでサンドイッチをパクつく…という寒い状況だったのである。 ところがこの店は板長はあの「吉兆」で修行したらしいという筋金入りの人なのに、お昼のセットは信じられないことに¥1000なのである。…¥1000て奈良国立博物館の売店で売っていた冷えた弁当と同額(^^;)。なんでこうなるかというと 店の場所が観光地から外れている それだけが理由なのである。確かに近鉄往復300円の運賃を使ってこの店に来る観光客は珍しいだろう…。が、私は今日は乗り放題切符を使っているのだ( ̄ー ̄)ニヤリッ てな事でお店にはいると…ほぼ満席。一人だったのでなんとかカウンターに滑り込みましたが。平日なのに。お客さんは近所の有閑マダム?と言う方が多く、次が営業中のサラリーマン。観光客は私だけみたい。 お昼の定食は8種類ほどあるが、注文したのは雑誌でもよく紹介されている「牛肉の朴葉焼き定食」。朴歯焼きも美味しかったですが おみそ汁が吉兆と同じ味だー(当たり前か) ご飯もお代わり自由で、食後にはデザートも付いてくる。いやーお得お得。なにより板前さんの感じが非常によいです。近鉄新大宮駅という条件のよろしくない場所で、しかもマンションの下の狭い店なのに板前さんは4人もいる繁盛店なのは分かるような気がしました。
お昼を食べて満腹になったあとは、するっと3dayカードの利点を生かし?カードで行ける最東端の駅・青山町を目指す。そこに行く直通の電車はなく 新大宮駅→西大寺駅(橿原神宮行きへ乗り換え)→大和八木駅(青山町行きに乗り換え) と2回の乗り換えが必要となる。 しかし、私が乗った時間帯は連絡が悪く、橿原神宮行きの急行が行った直後であった。古代史ヲタとしては暇つぶしヾ(--;)として薬師寺と唐招提寺に行くところだろうが、唐招提寺も10年プロジェクトの真っ最中で大工事中である。で、天理行きの急行に乗り、大和郡山駅で途中下車してみる。ここは近鉄電車の車窓からも見える大和郡山城がある。現在残っているのは豊臣秀長が100万石の領主だった時代に作った石垣だけである。 遊歩道から見た二の丸跡(現 奈良県立郡山高校) ※クリックすると拡大写真表示 二の丸の堀跡を利用した遊歩道となっています。が、日が沈んだ後は女性の一人歩きはやめた方が良さそうな雰囲気でした。 遊歩道を抜けたところ、公園横に残存する石垣※クリックすると石垣の拡大写真表示 この辺りは後からコンクリで固められた部分もあり、保存状況がよろしくない。 本丸跡石垣を西側から見る※クリックすると拡大写真表示 二の丸跡とはうってかわって非常に保存状態が良く、雄大さすら感じ、さすが「100万石の城」という風格が漂う。 本丸跡は江戸時代中期からここの藩主となった柳沢氏(柳沢吉保の子孫)を祭る柳沢神社や藩政史料の博物館である柳沢文庫のある公園となっている。 東南角から見た本丸跡石垣と復元櫓※クリックすると拡大写真表示 ちなみに櫓の建っている辺りが大手門だったそうです。 急行の時間が迫っていたので、復元櫓のある場所まで行き着けませんでした(T-T) ちなみに近鉄大和郡山駅から復元櫓のある場所までは徒歩で15〜20分ぐらいかかります。
この後あわてて大和郡山駅に戻りました。かなり必死になって戻ったのですが、時刻表を見間違えていて_| ̄|○急行は行った後でした。ひまつぶしに駅改札横に「ル・ベンケイ」(奈良ではかなり有名なフランス料理屋さんらしい)直営のパン屋さんがあったのでおやつを調達。チョコクロワッサンとクリームパン。お値段はまあ普通で、お味もどちらかというと庶民的でした(クリーム旨かった)
その後やってきた橿原神宮前行き急行に乗り、大和八木駅に到着。この大和八木駅というのが曲者?で、橿原神宮方面が1F、青山町方面は2Fにホームがあるので、まず乗り継ぎに失敗し30分待ちというのが常なのだが、本日はホーム連絡のエスカレーターの前に乗っていた車両が着いたため、スムーズに乗り換え完了。助かったー。 青山町行き急行は、確かに榛原駅辺りまでは快適に飛ばしている物の、榛原から先は各駅停車になってしまう。その上、この区間は名古屋行きや伊勢方面行きの特急が1時間に何本も走っているため、常に通過待ち… 急行じゃなくなった急行はヾ(--;)民家も少ない山の中をひたすら走る。 結局、終点青山町駅に着いたのは大和八木で乗り換えてから30分後。 7両編成の車両に乗っていたのは私を含め10数人。が、ほとんどはここで更に伊勢方面行きの普通に乗り換えるようだ。大変。 さて、周囲に観光するところはないかと周囲を見渡すが …※クリックすると拡大写真表示 なんにもない_| ̄|○ 駅前に家がちらほらある程度。ここは近鉄電車の車庫があるため、折り返しの都合上の急行終着駅らしいのである。もちろん特急も早朝の一部を除き停まらない。 ということで、乗ってきた電車が10分後に折り返してきたので、それに乗って今度は大阪方面へそそくさと戻ることに_(。_゜)/ ちなみに青山町には「メナード青山リゾート」というリゾートホテルがあるが、駅前から離れたところにあり、そこへの連絡バスは隣の伊賀神戸駅から出ている(^^;)同じ町内のホテルからも見捨てられる青山町駅(苦笑)
つづきはこちら