きものの邪道。
着物の邪道>緊急特別企画?2004年度時代祭横島(^^;)中継>江戸時代 (婦人行列)
徳川上使列の後ろが、時代祭の「華」である女人行列です。時代はさかのぼる方式です。
ちなみに時代祭で女人の扮装の担当をされているのは京の舞妓・芸妓さん達です。
先頭は江戸末期の女性である和宮です。
確か一昨年までは公家女性の徒歩姿である「おすべらかしに壺装束に被衣」だったのですが、新調されて「おすべらかしに唐衣裳五衣(十二単)」に変更されました。袖口の色「襲(かさね)」にはルールがあるのですが、どの襲かは分かりませんでした(T-T)
※後日テレビ朝日系2004/11/06放送「女たちの京都」で、和宮様の襲は「紅梅の襲」ではないかと判明。
袴の色が紫であることにご注目。これは独身女性の袴の色なのです(ちなみに既婚者は赤)。当然長距離歩けませんので(^^;)台車に乗ってのご登場です。
後ろには女官が二人付いています。この女官の装束は明治以降に公式な女官の装束となった「桂袴装束(けいこしょうぞく)」と思われます。
後ろ姿もご注目。
和宮は”十二単”で裳を着用しているため、背中に裳の大腰(分厚い白い板みたいなベルト(^^;)が目立っています。
あと
和宮の髪型:おすべらかし
女官達の髪型:ときさげ
髪の毛結んでいる位置が違うの分かりますか?
その次が、幕末の尊皇派歌人として著名な大田垣蓮月です。
確かこの人、有名になったときには 尼さん(^^;) だったと思うのですが、尼姿じゃないですね。
グレーの五紋振り袖に文金高島田、それに角隠しという出で立ちは美しい花嫁衣装…ではなくて、江戸末期の武家の奥方の典型的な外出姿です。
帯は太鼓に結んであるようです。今のように帯枕を使う習慣がなかった(!)のでぺったんとしています。
その次は池玉蘭(池大雅の妻)です。彼女自身も画家として非常に著名でした。
五紋の色留袖に帯は文庫に結んでいます。江戸後期の由緒ある町人の礼装ですかね。
その次が「中村内蔵助の妻」と言う方です。
今ではどう見ても喪服にしか見えないヾ(--;)五紋の黒い色無地、着物はお端折を取らず(!)、しかも金の帯を前結びにしています。
京・大阪と言った上方では、上流町人の婦人は前結びで帯をよく結んでいたそうです。
この時代、江戸では「前結び=女郎の帯結び」だったんですよね…。
前髪にかぶせた紫の布は塵よけです。これも今じゃ歌舞伎ぐらいじゃないと見ないか。
それにしても今と違って紋の大きさがめちゃくちゃ大きい…。
その後ろの華やかな振り袖姿の女性。もしかしてこっちが中村内蔵助の妻?
裾で模様が切り替わった振り袖に、帯はややだらりの文庫結び、髪の毛は文金高島田です。が、今の時代と違ってやたら後ろに細長く結ってあると思いませんか?
一気に時代が下がって慶長末期〜寛永の女性である2代目吉野大夫です。
派手な打ち掛けをまとっていますが、時代劇で見る花魁とは全然違いますね〜。
髪型も上で団子にしてあるという程度です。
どちらかというと織豊時代の女性じゃないかと思うんですが(^^;)
出雲阿国です。
絵巻物で確認される巫女としての装束をまとっています。
その後ろに付いてきている座員とおぼしき女性は、文禄・慶長の頃の安土桃山文化華やかなりしころの小袖をまとっています。
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