ばんない写真館
西ノ丸からの石段を下ると、彦根城の搦手口に出てきます。
こちらの方は
佐和山口と違ってイベント中にもかかわらず人は少なく、ちょっと怖い感じです。
搦手口側に歴代彦根藩主の実質的な居所とも言える下屋敷・楽々園と玄宮園があります。現在は2つに別れていますが、実は隣どおしの上、楽々園は比較的狭い。元々は一体の御殿だったのではとも言われています。
楽々園の入り口。
※クリックすると拡大写真
左にちらっと見える無粋な何かヾ(^^;)で賢明な皆様には既におわかりでしょうが
なんと2007年秋には
工事中で見ることが出来ませんでした_(。_゜)/
…よりによって100年に一度のイベントの時期に何やってるんだ彦根市…_| ̄|○
なお、この楽々園は井伊直弼が誕生した場所として特に有名です(写真にもそれを説明した石碑がありますね!)。…最も直弼は側室(お富の方)を母とし、しかも13番目の子と言うことで「冷や飯くらい」として肩身せまーく成長したようですが…。
現在わずかに残っている楽々園の建物(玄宮園側から撮影)
工事中と言うこともあるにしても、ちょっと寒々しいですね。
盛時にはもうちょっと建物が建て込んでいたのではないかと思われます。
楽々園の隣にあるのが、国指定名勝となっている庭園で有名な
玄宮園です。
大名庭園によくありがちな池泉回遊式庭園の形式で、舟で行き来したり散歩で楽しんだりと贅沢に楽しめる作りになっています。
下記写真にもある巨大な池はかつては楽々園の建物の前まで広がっていたらしいです。
ちなみに真ん中にある池に浮かんだ建て物ですが、
八景亭といい
、今は料理旅館となっています。
かつての大名御殿で一般人も食事・宿泊可能とは驚きます(最も建物自体はそんなに古い物ではないのかも
インターネットOKらしいし)
場所によって全く光景が違います
この角度は時代劇でよく使われる風景ですね。
つまり、一番一般的に知られている玄宮園の光景かも。
彦根城の天守閣が江戸城のどこぞの櫓と言うことになってたりして(苦笑)
池にある船着き場
ちなみに船着き場は別にもう一つありました。
※クリックで拡大
現在は玄宮園の裏手の方にヒッソリとありますが、かつては彦根城外堀、さらには琵琶湖にもつながっていたとのことです。
玄宮園はこれにて終了。
大きい庭なので、最低でも30分ぐらいはかかります。さすがは譜代一番の大名の下屋敷ですね。
ところで、玄宮園の外に出たところになりますが、秋なのに桜が咲いていたりします。
これは「二期桜」といい、昭和47年(1972年))に水戸市から寄贈された物らしい。
…水戸市と言えば、安政の大獄+桜田門外の変でまあ因縁の仲ではありますね…
秋に花見とは妙な感じですが、梅っぽくって可憐なお花です。
次に
埋木舎に向かいます。
続く。