2007年度の宵山(7/16)の様子です。 この時期は夕立にやられることが多いのですが、この日も案の定そうなりました。途中で雨は上がりましたが。 函谷鉾(かんこほこ) 「鉾二番」(巡行時に長刀鉾の次に巡行出来る鉾)で、四条烏丸西入るすぐという便利な場所に立地。但し、この町内の昼間人口は0人で、現在鉾の管理は郊外や他地区に移動した元住民が中心となって行っているとか。 難しい名前は、中国の歴史のお話「孟嘗君の函谷関越え」に由来。 この時はまだ激しく雨が降っていました。 それにしても左側の写真、この頃はまだNOVA普通に営業してたのね…。 月鉾 四条新町、池坊短期大学のすぐ横に位置する鉾。 名前は鉾の先に三日月のシンボルを付けているから…なのだが、夜なので見えない(^^;) ちなみにこの月鉾の付近、比較的道路幅が広いと言うことで、人出もすごく多いです。 その月鉾の近所・鶏鉾そばのたこ焼き屋より(^^;) 四条通りからちょっと中に入った場所ですが、比較的道路幅が広く、屋台の数が非常に多い場所です。 毎年このたこ焼き屋を使うことが多いです。 でも、道路が広くてもその分人出もすごいので、結局食べる場所がうまく見つからないことが多いような。 ちなみに1舟500円。祇園祭の屋台はたこ焼き1舟これが相場みたい。 次に新町通を北に向かいます。 室町通と新町通は「鉾の辻」といわれ、最も鉾や山が並んでいる道。そのため、この日は異常な人出になるため北行き一方通行になります。 放下鉾(ほうかほこ) 「放下」は太陽・月・星の天界の3つの光が地上に届くことを表していることからとられた名前ですが、日本の神話や中国の儒教説話、仏教説話から題材が取られることが多い祇園祭の山鉾で、こういう抽象的な物を題材にしたのはこの放下鉾だけだと思います。祇園祭の山鉾の中で最も高さが高いのが特徴です。 ちなみにちょうちんや鉾の先のシンボルになっている紋章は、太陽を表す大きな○の左下と右下に○がそれぞれひっついた変わった形。個人的には、こちらの囃子方の浴衣が一番おしゃれだと思います。毎年デザインを変えるので大変だと察せられます。 南観音山(みなみかんのんやま) 放下鉾のすぐ北にある山。屋台の形はしているが、鉾ではない。鉾の場合、屋根の上には長大な棒に飾り物をつけているが、南観音山は巨大な松の木をさしている。毎年この松の木を取ってくるのも大変なのではと察せられます。 南観音山のギャラリーで販売しているオリジナル団扇 公式ブログに詳細な説明がありますが、保存のための寄付金を納めるとそのお礼として配布する…という形で購入できるようです。 ちなみに原画作成者はあの加山又造、団扇1本¥10000… この南観音山の付近は、有名な呉服関係の業者が多く、またその建物も風情のある町屋が多くて見所満載です。 某有名呉服店の「屏風祭り」 屏風ではなくて、伝来の夏着物を展示されていました。…素敵で、思わず手を伸ばしてつかもうかとヾ(--;) ちなみに南観音山があれば、その反対も、ということで「北観音山」。 横に「松坂屋」の看板が見えていますが、これが松坂屋京都店です。 …「松阪屋に京都店はないはず」と気が付いたあなたは鋭い。ここは呉服関係の仕入れのみで、一般営業は全くしていません。 建物が町屋で風情があります。 松坂屋の「屏風祭り」 こちらは一応背景に屏風も展示されてましたが(なかなかゴージャスな物)、メインは写真で見て分かるように着物と鎧兜! 左写真の真ん中にあるのが加藤清正所用と伝来されている物です。右写真が武家女性の着用した夏着物の「茶屋辻」(青系)と黒打掛。 この後、途中で折り返して烏丸通りを南下し、元の場所に戻りました。 烏丸通も歩行者天国でしたが、この人の量('A`)
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