ばんない写真館
表紙写真>2006年度>白雲庵の普茶料理
黄檗といえば「萬福寺」
なのですが後で行くからおいといてヾ(^^;)
萬福寺といえば
普茶料理!
「普茶料理」といっても知らない方も多いかと思いますので簡単に紹介しますと
「かなり中華風の精進料理」
のことです。萬福寺の開山・隠元禅師が日本へ来たのは17世紀中頃。つまり、明晩期〜清初期の中華料理の形式を残した精進料理なのです。なので、日本の一般的な精進料理とはやや雰囲気が違い、大皿に4人前(普茶料理は本来4人一組で食べる)を盛りつけるところや、天ぷらや煎茶が饗されるところが特徴です。
実は、萬福寺内でもこの普茶料理を食べることが出来るのですが、事前に電話したところ
「申し訳ありませんが、1ヶ月後まで予約埋まってるんですよ〜」
という残念な御回答_| ̄|○
ということで、その向かいにある「白雲庵」を利用することにしました。お寺よりちょっとこっちの方が値段高いのね(T-T)
外観はこんな感じ
左にある門を入ると こんな感じ
外から見たときには予想していたより大きくない店に見えたので、入って奥行きがあったのはちょっと驚きました。
で、中に入って受付を見たところ
誰もいな〜い(○。○)
どうも一番混雑した時間に予約を入れ(更にその予約から10分も遅れてしまったので)、完全な放置プレー状態_| ̄|○。奥に向かって店員さんを呼ぶこと5分弱
…
ようやく店員さんを捕まえられました(ほ)。やっと座敷に案内される。
予約していたので窓側の一番いい席を独り占め。回りはおばさんグループ数組に囲まれて(^^;)。殺気を背中に感じたのは、気のせいだったんだろうか…ヾ(^^;) その席から見えたお庭。
待つこと数分で、最初のお茶が出てきました。煎茶とお干菓子です。
それから5分ほどして胡麻豆腐(奥の高坏に入った四角い物)、引き続きメインのお弁当登場。お茶もジャスミンティーに変わります(右奥の大きいポット)。
胡麻豆腐はしょうゆ(奥の小さいポット)をかけて食べますが、このしょうゆ、変わった味でほとんど味がなかったです。
お弁当の中身を簡単に紹介しますと
1:天ぷら(「油滋(ゆじ)」)
当然ながら肉魚類は入っていない。野菜を湯葉で巻いた物を天ぷらにした物もありおいしい。ちなみに天つゆや塩はつけない(衣に味が付いています)
2:雲片(野菜のみじん切り+ナッツ+豆類のくず煮)
普茶料理の特徴とされる料理。本来は野菜くずも食べるために考えられた料理だとか。ナッツが入っているのがおもしろい。
3:野菜のお浸し
いわゆる青菜のお浸し。至って普通のお味(^^;)
4:煮物(「笋羮(しぇんかん)」)、前菜料理(「冷拌(りゃんばん)」)
煮物はワラビやゼンマイをかんぴょうで束ねた物を炊いたり、野菜を油揚げで巻いた物を炊いた物、もちろん湯葉もある。
前菜料理は蒲鉾もどき?(写真で半円形の寒天に豆が入っている物)や栗の甘露煮など。甘いので、デザート向けか?
5:田楽、酢の物など
麩の田楽。酢レンコンとその隣に梅の甘露煮が入っている。
引き続きご飯とお吸い物が来ました(みそ汁ではないところが普茶料理の特徴)※ご飯の辺りをクリックすると拡大写真表示
お吸い物は鰹出汁は使ってないはずですが、良いお味。でも昆布出汁だけじゃこの味にならないと思うんだが。
ご飯はキノコの炊き込みご飯。
食後にはフルーツも出ます。
この頃になるとお腹満腹で入らない。(でも無理矢理食べたが(^-^;)
このメニューは「ネットご予約限定 普茶点心」¥3650のコースでした。
ただ、このお弁当ホントにネット予約限定なのかな?隣のおばちゃま団体もこれだったような気もするのだが…。
お会計はクレジットカードも使えます。但し、帰りの受付のおじさま(もしかしてこの人が店長かな)は無茶苦茶愛想が無く(以下自粛)
この白雲庵、庭に2軒の茶室があります。
手前にある茶室は予約すればこちらで食事することも可能。広さは四畳半ぐらいかな。
左奥にある茶室は酒樽を使った建物で、現在は持仏堂となっています。
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