ばんない写真館
表紙写真>2005年度>伊勢志摩旅行1
2005/3/30〜3/31に修学旅行から入れて(^^;)通算6回目の伊勢・志摩訪問を果たしてきました。
さすがにほとんどの観光地はもう制覇しマンネリヾ(--;)と言う気もしますが、時間切れで前回までの訪問では行けなかったところも行ってきました。
使用したのはこのチケット→まわりゃんせ
近鉄の出発駅→松阪市駅往復特急料金と松阪市→賢島間は特急も含め3日間乗り放題フリー、当該区間の三重交通バスも乗り放題、しかも主な観光施設にも無料で入れるというとってもお得なチケットです。伊勢志摩ではJRは全く役立たずですので、潔くこの切符を使いましょう。
まず、今回の旅行では前回までではどうしても時間の関係でたどり着けなかった松阪を優先する。
本居宣長の関係史跡を見たい。
京都駅からは特急で2時間で松阪着である。京都を10時頃出発すると松阪は12時着。で
まずは腹ごしらえだ〜ヾ(^^;)
松阪と言えば「牛肉」、しかし、いくら地元と言っても高いことには変わりがない。地元の方はそのため焼き肉屋(ホルモン焼き)に行く方が多いそうな。が、いくら安い松阪肉が食べられると言っても昼から煙に燻されるのもどうかと思い、洋食屋にすることに。
駅から松阪城方面に行く三重交通バスに乗り5分、「本町」というバス停で降りる。ここには一角に江戸時代以前の町並みが残っているところがある。その並びにすき焼きで有名な「牛銀」があるのだが、その片隅に隠れるように建っているのが牛銀系列店の「洋食屋牛銀」
※クリックすると拡大写真を別ウィンドウで表示します
現代風の建物が洋食屋、右側に一寸見える立派な日本家屋が本店。
実は以前夕方に一度入ったことがあったのだが、その時は順番待ち無くスムーズに入れた。
だがしかし。平日とはいえ春休み真っ最中では事情が異なり 10組ほどの順番待ち(○。○) …いきなり予定狂いました。結局待つこと30分後に店内に。
店内はカウンターのみの1Fとテーブル席のみの2F。席の希望がある場合は順番待ちノート(ドアを入ったところにおいてあります)に書いておいた方がいいです。さもないと2人客の場合1Fカウンターに回される可能性が高いです。
メニューはハンバーグやステーキなど肉料理がずらり。但し、隣の本店のすき焼きしゃぶしゃぶより安いとは言ってもステーキあたりは昼でも5000円を軽く超えます(○。○)…と言うことで、私たちは庶民的にハンバーグ定食注文(^^;)。ドミグラスソースのオーソドックスな物で「んまい!」です。
お腹がいっぱいになった後は、ここから5分ほど離れたところにある「松阪商人の館」へ向かう。松阪は三井財閥発祥の地として知られているが、こちらは江戸時代にはその三井と並ぶ豪商だったらしい小津清左衛門氏の邸宅。 中庭の一部 ※クリックすると違う角度からの写真を別ウィンドウで表示します
「小津」という苗字でぴんときたあなたはクラシック映画通(^^;)。そう、この松阪はあの小津安次郎の故郷で、実はこの屋敷を持っていた小津清左衛門は親戚に当たるのだそうな。小津清左衛門氏の商店はその後松阪から本拠を移し現在こうなっているらしい。
屋敷自体は倹約を旨とした松阪商人の家らしく、調度が派手とか襖がすごい!…と言うことはありませんが、がっちりした大きな物です。やや京都の町屋にも造りが似ているように思われます。玄関からの土間にはおくどさんが並んでいますが、でかすぎる。盛時には大勢の奉公人を雇っていたことを偲ばせます。
次は松阪城に向かいます。松阪商人の屋形から表通りに戻り、その道を真っ直ぐ突き当たりまで行くと城です。
お城自体は現在蒲生氏郷が築いた石垣の他には何も残っていませんが、二の丸の一角に本居宣長記念館と、宣長邸(鈴屋)が移築されています。実は鈴屋自体は先ほどの牛銀の面していた道に一緒に建っていたのですが、保存のためにこちらの方に移ってしまったのですね。跡地は現在空き地となり、残された蔵と井戸と記念の石碑が建っています。
まず記念館に入ります。よく見ると、お城の渡り廊下を模したような建物だが、所詮は昭和築のコンクリなのでやや無理があるヾ(^^;)ここは「まわりゃんせ」を提示すれば入場無料。
ここ、見た目が小さいからと侮る無かれ。かなり専門的な博物館で、展示の他に、定期的に本居宣長に関する講演会も行われています。展示も「宣長のメモ帳」(かなりのメモ魔だったらしく、私が見たのは「旅行先で書いた土産リスト」)など、意外な宣長の性格が分かる史料が多いです。
宣長邸・鈴屋は博物館を出て、本丸よりに上がった場所に移築されています。
※クリックすると違う角度からの写真を別ウィンドウで表示します
先ほど「松阪商人の屋形」を見たのが災いしてか、かなりガタがきているのが目に付きます。
よく教科書などで見る風景は、実は正面玄関の向かいにある石垣に登って撮影した物で、そこからは書斎となった2F屋根裏部屋「鈴屋」がよく見えます。
が!残念なことにこの宣長邸は中に上がって見学することが出来ません_| ̄|○ 土間を通って部屋をのぞき見ることしかできないのです。
この鈴屋前からは松阪市内が一望でき、「もう一軒の松阪城」という噂のアヤシイ城も見えます。
そうこうしているうちに3時をまわったので、宿泊地に向かう時間も考え松阪駅に移動。
お昼で待たされたのが災いして、ほんとはローカル電車で「斎宮」で途中下車し「斎宮歴史博物館」を見たかったのですが無理でした_| ̄|○
※後述しますが、近鉄の松阪〜賢島間は普通より特急の方が遥かに本数が多く、普通しか停まらない駅に行き着くほうが大変なのでスケジュールの編成には気をつけましょう。
そのまま月並みですがヾ(^^;)伊勢へ向かいます。
伊勢神宮に「外宮」と「内宮」があるのは皆様ご存じでしょうが
「外宮」に行く場合は伊勢市駅か宇治山田駅で下車し、徒歩10分ぐらいです。個人的には駅舎も立派な宇治山田駅下車をお薦めします(伊勢市駅はJRの線路を越えるのが結構大変なのです)
ほんとは両方行かないといけないそうなんですが、時間の都合で「外宮」か「内宮」かどちらかしか行けない場合は、迷わず「外宮」を外して下さい。「内宮」の方が雰囲気が更に深遠でよろしいですし、茶店、土産物屋も内宮周辺の方が圧倒的に多いです(つか、外宮のある伊勢市中心部があまりにも寂れすぎてるわけだが)
今回の私たちも時間に余裕がないので「外宮」を外しました。
「内宮」は駅から離れています。宇治山田駅か五十鈴川駅で下車し、そこから三重交通のバス(1時間3〜4本程度)に乗り換えて下さい。間違っても歩こうと思わない方がいいです(一回やってえらい目に遭いました)
お参りの風景は省略ヾ(^^;)。
ちなみに拝殿から奥は全く撮影できません。撮影しようとしても皇宮警察?に止められるのが関の山ですので隠し撮りしようなんて思わない方がいいです。この日は台湾からの団体様がお越しでしたが…面白いのか?伊勢神宮。
お参りが済んだ後は
恒例の赤福_(。_゜)/
いや〜伊勢に来たらこれですよね。江戸時代以前は赤福よりもっと楽しいことがあったらしいですが、私は興味がありません(*^▽^*)
赤福本店
壁全体を板で鎧のように覆うのは伊勢・志摩の建物の特徴です。京都辺りの建物とくりそつな松阪の建物とは全く違います。
実は江戸時代以前、同じ伊勢地方でありながら松阪は紀伊藩領、伊勢は幕府天領で住民気質も全く違っていたそうで、その辺の名残はまだ残っています。
この赤福本店の奥で赤福三個+お番茶のセットが頼めます(写真は2人前)
季節メニュー(夏の赤福氷、冬の赤福ぜんざい)もあるのですがこちらの本店では注文不可、おかげ横丁内にある支店でしか頼めません。この売店で頼む赤福、「赤福なんてどこでも買える」なんて思わず、注文をお薦めします。
売店で売ってるのと全然味違うんですヾ(^^;)
実は関西あたりの売店で売っているのは大阪の工場で作っている物で、こちらで販売しているのは店で手作りの物がそのまま出てくるのです。配合は変わらないはずなのだが…。五十鈴川を眺めながら食べる赤福はほんと美味しいですよ。
この後バスに乗って近鉄五十鈴川駅に戻り、特急に乗って本日の宿泊地である賢島まで移動しました。
賢島に着いたときにはもう6時近くになっておりました。
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